秩父の総社、秩父神社の例大祭。京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに「日本三大曳山祭」に数えられ、毎年、12月2日(宵宮)・3日(大祭)の日程で行なわれます。
祭礼当日は絢爛豪華な2台の笠鉾と4台の屋台が曳行されます。 クライマックスは3日の夜で、最大20tもある笠鉾・屋台が団子坂(だんござか)と呼ばれる急坂を曳き上げられる様子は大迫力です。
この祭りは江戸中期、秩父神社に立った絹織物の市、「絹大市」(きぬのたかまち)の経済的な発展と共に、盛大に行われるようになり、その後日本を代表する祭りとして知られるようになりました。
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街を彩る豪華絢爛な笠鉾と屋台。笠鉾は中近(なかちか)と下郷(したごう)の2基。屋台は宮地(みやじ)・上町(かみまち)・中町(なかまち)・本町(もとまち)の4基、重厚な幕や彫刻もそれぞれ特徴があり必見です。
4台の屋台は張出を付けて、芸座を組み立てて上演する独特の様式で全国でも珍しいものです。4台の屋台が年ごとに当番制で上演します。また長唄を演奏しそれに合わせて踊る曳き踊りも楽しめます。