大波見のどんど焼きは、小正月の火祭り行事で、子どもたちが中心となって司祭されていましたが、現在は大人が執り行っています。
正月の松やしめ飾り、古ダルマなどを集め、河原に立てた4本の青竹を支柱としてドンド小屋(櫓)を葺き上げます。夜7時頃これに点火すると白煙が噴き上がり、やがて真っ赤な火が冬の空に燃え広がり、火柱となって山峡に火の国を現出する幻想的な祭です。現在も、無病息災を願い、もえくじを拾ってきてトボウ(玄関)に吊るし、悪霊を防ぐまじないにしています。
(埼玉県指定無形民俗文化財 昭和63年2月26日指定)