秩父札所は、西国三十三ヶ所、坂東三十三ヶ所とともに日本百番観音に数えられています。この観音霊場は埼玉県秩父市・秩父郡横瀬町・皆野町・小鹿野町の1市3町に点在し、札所一番四萬部寺から三十四番水潜寺まで、一巡約100キロほどあります。
札所1番、四萬部寺(しまぶじ)、発願寺らしい華麗な観音堂で知られており、元禄10(1697)年建立。このお寺には小さな売店があり、おいずる・笠・輪袈裟・杖・納経帖など巡礼用品が揃えられます。
大きなワラジのかかった仁王門をくぐると県文化財に指定されている1,300体ものズラッと並んだ石仏があります。石仏の中には大杯を頭上にかざしているユーモラスな禁酒地蔵(酒呑地蔵)もあります。また観音堂回廊には、江戸時代に作られた慈母観音像が見どころです。
このお寺の見どころはどっしりとした山門、華麗な装飾をもつ観音堂、その右手の薬師堂、秩父札所開創と伝わる13権者像。7月8日のあめ薬師では目の健康を願う人で賑わいます。
古くは秩父神社に属していた札所で、母巣山蔵福寺と五葉山少林寺が合併して生まれました。白漆喰塗りの本堂で明治期の洋風建築内には観音様の素晴らしさを描いた奉額があります
見事な日本百番のご本尊様の浮き彫りが施されている梵鐘は県重要美術品に指定されています。本来は林家の市寺と建立されたことから「林寺」とも呼ばれています。
秩父ミューズパークの脇にあり、寺名から歌手たちがヒット祈願に訪れる歌手もいるお寺です。明治17年の秩父事件の際に合図として利用された梵鐘も健在です。
秩父札所唯一の馬頭観世音が祀られています。高さ80mの岩山を背にしており、一帯には縄文人が住んでいたという岩陰遺跡からは古代ロマンが偲ばれます。 また奥の院は観光鍾乳洞として楽しめます。