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秩父観光なび

観光担当のひとりごと 観光情報を“ゆる~い”レポートでお送りします

将門伝説~桔梗の咲かぬ城峯山~

2021年5月30日

皆さん、こんにちは。

一等三角点のある山として、山頂からの眺望も良く、山頂直下には日本武尊と藤原秀郷を祀る城峯神社が鎮座する、秩父市吉田と皆野町と神川町にまたがる、ハイカーにも人気の城峯山(じょうみねさん)1037.7mですが

   

 将門伝説の山として、こんな言い伝えがあります。

 

 そのむかし、関東で勢いをふるっていた平将門は、下総の戦いで敗れ、下野国皇族、藤原秀郷に追われる身となりました。

 将門は、なんとか吉田の城峯山まで逃げのびましたが、とうとう秀郷に追い詰められてしまいました。

 しかし、将門は戦い上手だったので、なかなか攻め落とせない。

 そこで、秀郷は、椋神社にお参りをして三方からきびしく攻めたてました。

 すると、ついに将門の力もつきて秀郷軍に捕えられてしまいました。

 ところが、捕えられた八人もの将兵が、みんな将門を名のり、顔も見たことのない秀郷には、どの兵が将門かわかりませんでした。

 そこで秀郷は、将門に仕えていた「桔梗の前」という女性を問い詰め、「教えねば八人とも首をはねるぞ」とおどしました。

 さすがの桔梗の前も観念し、「将門様はお食事をなさる時に、こめかみを異様に動かされます」と白状してしまいました。

 秀郷は、さっそく捕えた将兵たちに食事をあたえ、こめかみをいちばん大きく動かした将門は、首を討たれることになってしまいました。

 桔梗の前が白状したことが将門にはわかったのであろう。

 処刑場で、「この山に桔梗はあれど花咲くな」と怒り叫び、秀郷の家来に桔梗の前の首をはねさせてしまいました。

 やがて、将門も首をはねられましたが、亡霊は城峯山にとどまり、秋になっても桔梗の花だけは今だに咲かなくなりました。

桔梗の咲かぬ城峯山 「吉田の民話と伝説」より

 

なお、城峯山の登山情報は、こちらをご覧ください。

http://www.chichibu-omotenashi.com/pdf/walk_map/jyouminesan.pdf

※秩父地域では、最近、熊の目撃情報が相次いでいます。

熊除けの鈴を持参のうえ、入山してください。

 

 

 

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